学生ローンにキャッシング!?未成年がサラ金でお金を借りる方法とは
サラ金は「サラリーマン金融」の省略です。その名の通り、サラリーマンがお小遣いを借りるためのイメージがありますよね。ということは、未成年だと借りられないのでしょうか?
確かに、収入のない子どもなら難しいでしょう。しかし、未成年といっても、働いていて収入のある方もいますよね。その場合、サラ金では借りられるのでしょうか。
お金が必要な未成年の方は必見です。学生・未成年がサラ金でお金を借りるにはどのような方法があるか解説します。
サラ金の種類一覧。各社では未成年は借りられるのか?
サラ金と一口に言っても、種類があるのはご存知でしょうか。大きく分けて「銀行」と「消費者金融会社」があります。正確に言うと消費者金融会社のことをサラ金という場合が多いのですが、ここではカードローン全般を分析します。
都市銀行のカードローンの年齢制限
最も人気のあるカードローンのひとつは、各都市銀行のカードローンです。都市銀行は全国にあり、知名度も高いので、多くの顧客がいます。
都市銀行の特徴は、消費者金融会社に比べると低金利だということです。また、銀行のサービスなので、カードローンを利用しているということが周りにバレにくいというのも大きなメリットのひとつです。
都市銀行のカードローンを比較してみましょう。
銀行名 | カードローン名 | 金利 | 最大限度額 | 利用できる年齢 |
---|---|---|---|---|
三菱東京UFJ銀行 | バンクイック | 1.8~14.6% | 500万円 | 満20歳以上65歳未満 |
三井住友銀行 | 三井住友銀行カードローン | 4.0~14.5% | 800万円 | 満20歳以上69歳以下 |
りそな銀行 | プレミアムローン/クイックカードローン | 3.5~12.475% | 800万円/100万円 | 満20歳以上66歳未満 |
みずほ銀行 | みずほ銀行カードローン | 3.0~14.0% | 1000万円 | 満20歳以上66歳未満 |
どの都市銀行カードローンも、満20歳以上から借りられます。未成年は残念ながら借りられないということですね。
大手消費者金融会社の年齢制限
テレビコマーシャルでも有名な、大手消費者金融会社。“銀行系”とも総称され、都市銀行のグループとして宣伝している会社もあります。
知名度と人気ともに、都市銀行に引けを取らない大手消費者金融会社。特徴は、スピードです。申し込みしたその日中に借りられることもあります。土日祝日でも関係なくネットを利用して審査や申し込みできることが大きなメリットです。
ただ、金利は銀行よりは若干高めです。比較してみましょう。
提携銀行 | カードローン名 | 金利 | 最大限度額 | 利用できる年齢 |
---|---|---|---|---|
三菱東京UFJ銀行 | アコム | 3.0~18.0% | 800万円 | 20歳以上 |
三井住友銀行 | プロミス | 4.5~17.8% | 500万円 | 20歳~69歳 |
三井住友銀行 | SMBCモビット | 3.0~18.0% | 800万円 | 20歳~69歳 |
― | アイフル | 4.5~18.0% | 500万円 | 20歳~69歳 |
銀行と同様、20歳以上からが対象で、未成年は借りられません。ちなみに年齢上限は銀行よりも消費者金融会社の方が高いですね。
このように幅広い年齢に対応している消費者金融会社であっても、未成年には貸せないのです。
【関連記事】
大学生ってサラ金利用出来るの?年齢制限はあるが借入れの可能性有り
その他の種類のカードローン
大きく分けて「都市銀行」「大手消費者金融会社」がカードローンの種類ではありますが、他にもあります。
- 地方銀行・信用金庫
- ネット銀行
- 中小消費者金融会社
地域密着型の地方銀行では、住宅ローンとセットで金利が低くなるようなキャンペーンがあったりと、お得意様に向けたサービスが充実しているイメージがあります。
ネット銀行は、店舗を持たずにネット上のみで営業している新しい形態の銀行です。特徴は各社によってバラバラです。ただ、比較的低金利といえます。
中小の消費者金融会社といえば、各地にある地域密着型の消費者金融会社です。大手とは違い、名前を聞いたことのない会社も多く、初心者にとってはヤミ金融業者との違いがわかりづらいなどのリスクもありますが、大手とは違い、対面で丁寧に相談に乗ってくれる会社も多くあります。
このようなサラ金業者のどこも、基本的には未成年には貸しません。
ということは、未成年だとどうしてもお金が借りられないのでしょうか?
未成年でも学生なら借りられる!学生ローンってどんなサラ金?
未成年でも借りられる唯一のサラ金が、学生ローンです。学生ローンはその名の通り学生が借りるためのサラ金のことです。どんな特徴があるのか見てみましょう。
学生ローン一覧
学生ローンといえば、東京の高田馬場に多くあるというイメージのある方も多いかもしれませんね。以下が有名な学生ローンの一部です。
ローン名 | 金利 | 最大限度額 | 利用できる年齢 |
---|---|---|---|
イー・キャンパス | 14.5~16.5% | 50万円 | 20歳~34歳 |
アミーゴ | 14.4~16.8% | 50万円 | 20歳以上 |
キャンパス | 14.4~16.8% | 50万円 | 20歳~34歳 |
学灯社 | 16.5~18.0% | 50万円 | 20歳以上 |
また、学生といっても、高校生は貸付不可です。予備校生の場合は、可能な会社とそうではない会社があります。多くの学生ローンが融資対象としているのは以下です。
- 専門学生
- 短大生
- 大学生
- 大学院生
未成年でも借り入れ可能な学生ローン
上の表をもう一度ご覧ください。貸付可能年齢が、20歳以上になっているのにお気づきでしょうか。「あれ?学生対象なのに成人ではないと借りられないの?」と思ってしまいますよね。
ローン名 | 金利 | 最大限度額 | 利用できる年齢 |
---|---|---|---|
アイシーローン | 10.0~20.0% | 50万円 | 18歳以上の学生 |
カレッヂ | 17.0% | 10万~50万円 | 高卒以上の学生 |
フレンド田(DEN) | 15.00~17.00% | 50万円 | 18歳以上の学生 |
これらの会社は、高卒以上であれば、未成年でも貸し付け可能ということになっています。ただ、未成年が借りる場合はいくつか条件が必要ではあります。
重要なことは、未成年でお金を借りる場合は保護者の同意が必要ということです。たとえアルバイトで収入があったとしても、未成年の場合保護者の同意がなければ借りられないのが当たり前です。
ですから、正確にいえば、未成年の場合、保護者の名前を借りて契約するということなのです。親に内緒でサラ金を利用するのは不可能だと思っておきましょう。
学生ローンの借り方は?
20歳以上の学生ならかなりお得に借りられる学生ローン。未成年でも学生なら借りられるチャンスがあるのが安心ですよね。手続きや返済方法は難しいのでしょうか。
学生ローンが多くのサラ金と異なるのは、審査や申し込みのスピードがそこまで速くはないということです。インターネットのみで契約できず、実際に店舗に行って契約する、または、郵送での契約が多いので、まずその時間と手間をかけなければなりません。
ただ、借りるのに時間がかかりすぎるかというとそうでもありません。
学生ローンの大半は、申し込みするのに必要な書類は学生証だけだからです。
いつも持ち歩いている身分証だけで手続きができるのはありがたいですよね。
一例として、未成年でも融資可能なフレンド田(DEN)の契約の流れをチェックしましょう。
- ホームページから申し込み
- 電話にて連絡が来る
- 審査
- 通過後振込
- 契約書が送られてくる
また、返済は、学校を卒業した後でも可能です。一度契約したら社会人になってもお得な学生ローンの金利で借入可能という会社も多いです。
思ったより危険?未成年がサラ金を利用するデメリットを知ろう
未成年だとお金を借りるのがなかなか難しいということがわかっていただけたと思います。それには理由があるのです。未成年だと、お金を借りるリスクがあるためです。
学生ではないと未成年はサラ金を利用できない
さきほど、未成年でも借りられる学生ローンをご紹介しました。でも、学生ではない未成年の方は、どうなるのでしょうか。やはり、学生ではないので学生ローンは利用できません。
一見、社会人の未成年の方が収入が安定していると思いますよね。ですが、サラ金は利用できないことになっているのです。こういう部分も、未成年が社会的に守られている証拠のひとつでしょう。
お金を会社から借りるということは、かなりの責任が必要なものなのです。未成年は、いくら働いていても、その責任を負うのは難しいと判断されているのです。
親の同意がないと利用できない
お金を借りたいと思う方のほとんどは、周りの誰にもバレずにローンを利用したいものです。ですから、大手消費者金融会社や銀行では、在籍確認や郵送物を含めて、カードローンから借りていることがわからないようにプライバシーに配慮しています。
未成年の借入ではどうしても保護者に内緒というわけにはいきません。同意が必要ですし、なにより、何かトラブルがあった時に責任は保護者ということになるからです。
未成年者が借りるということは、個人の問題ではなく、家族や近しい人を巻き込まざるをえないということは必ず考えておくべきです。
そのぶん、人間関係のリスクが高まります。
闇金業者に出会う可能性も高い
未成年なので、一般的な大手サラ金業者からは借りられません。ということは、借りるとするならば全国展開していない中小の業者から、ということになります。もちろん、優良な会社もたくさんありますが、中には、怪しげな会社もあることは事実です。
もっと恐ろしいことは、学生ローンを語る闇金業者に出会ってしまう可能性があるということです。闇金業者とは、正規の営業届け出を出さずに勝手に商売している業者です。
届け出をしていないということは、悪いことをしてもバレにくいということになりますから、悪質な手法での取り立てや、違法な金利を取り、消費者が非常に苦しめられることはご存知でしょう。
「未成年でも借入可能」などの、一見便利そうな文句で、若者からお金をだまし取ろうとする業者に出会わないためには、しっかり収入を得てから大手のカードローン会社で借りるのが一番なのです。
返済に苦労する
もっともリスクが高いのは、なんといっても返済です。借りたお金をそのまま返すのであればまだしも、高い金利とともに返済しなければならないのがサラ金です。
お金に苦しんでいる時は、金利の存在を忘れてしまいがちです。学生ローンで少々金利がお得になっていようとも、実際は、長期間・高額を借りた場合、金利は思った以上に膨らみます。
それをアルバイトのお金だけで返済するのは相当に苦労することを覚悟しなければなりません。また、お金の管理もとても大変です。返済日・金利を含めた返済額をしっかりチェックした上で、生活費を切り詰めて計算しなければなりません。学生で勉強もアルバイトもしながら、その手間と時間を作るのはなかなか厳しいものがあります。
チェック!サラ金を利用しないで未成年がお金を借りる方法
ここまで、サラ金と未成年について見てきました。未成年がお金を借りるのはなかなかハードルが高いことがわかっていただけたと思います。
そうはいっても、お金に困った時はどうしたらいいのでしょうか。サラ金を利用しないで未成年がお金の悩みを解決する方法をご紹介します。
クレジットカードで借りる
サラ金では借りられませんが、クレジットカードのキャッシング枠でなら、未成年も借りられます。都市銀行でも、たとえばアルバイトのお給料を振り込むための口座の開設時に、クレジットカードをオススメされたことがある方もいるのではないでしょうか。
学生・未成年(高卒以上)なら、クレジットカードが作れますし、キャッシング枠も利用できます。ATMで気軽に借りることができるので、親にバレずにキャッシングすることもできるのです。ただし、未成年の場合は、クレジットカードを作る時に保護者の同意が必要です。
キャッシングは、借金という感覚がなかなか持ちづらいことに注意しなければなりません。銀行でお金を引き出す感覚ですぐに借りられるので、自分のお金かと錯覚しがちです。
キャッシングは18パーセントほどの金利がかかると思っておきましょう。学生ローンよりも高いです。便利ではありますが、そのぶんお金もかかります。
国や公的な機関から借りる
「学費が足りない」「生活できない」など、色々な事情でお金が足りない人のために、国や公的機関が相談に乗ってくれます。役所に行ってみるだけで、意外と知られていない多くの情報があるものです。
一例を挙げれば、学費が払えない時に、奨学金を借りる、教育ローンを組むという方法があります。これらの公的なローンは時間がかかり手続きも複雑だったりしますが、低金利で何より安心してお金を手に入れることができます。
そもそも、カードローン・サラ金というのは、サラリーマンがお給料日前にちょっとお金に困った時に少額を借りるというようなタイプの借金です。未成年や学生が気軽に利用できるタイプのものではありません。
遊ぶお金のためには公的機関からは借りられません。そもそも、収入の安定しない未成年や学生がそのようなお金を借りるのは、どこからであってもぜったいにやめましょう。
親や近しい人に援助してもらう
未成年がサラ金でお金を借りられない大きな理由のひとつは、個人で責任を持てないからです。国や公的機関から借りる時でも、保護者とともに手続きを進める必要があります。
ですので、お金に困った時は、まず保護者に相談に乗ってもらうべきです。サラ金から借りようと思う未成年の方は、保護者に相談できないなんらかの理由があるのかもしれませんね。しかし、結局のところ保護者に関わらなくてはお金の問題は解決しません。
また、保護者の悩みでお金が必要な場合は、児童相談所や役所などに相談しましょう。未成年は、親や家族のみならず、国や地域全体から守られます。お金がない=サラ金と考えるのではなく、まずいろいろな場所に相談することが一番の悩み解決の近道なのです。