サラ金の必要書類って?身分証明書には運転免許証&保険証がベター!

サラ金とも呼ばれる消費者金融でお金を借りる時、まず必要になるのが証明書類一式です。多くの消費者金融では、証明書類として利用できるものを案内していますが、実際にはどのようなものが最適なのでしょうか。

運転免許証や保険証など、利用できるものは様々です。ただ、中には一般的な証明書類を準備できない人もいるでしょう。

最適だと考えられる証明書、その他利用できる証明書について、申し込み前に知っておきましょう。

なぜ必要?証明書類は貸金業法で決められた義務!

今では当たり前のように、申し込み時には証明書類が必要だと言われます。特に消費者金融の申し込みでは、身分証明書の他にも、収入証明書が求められることがあります。なぜこのようなものが必要なのでしょうか。

  • 貸金業法により、身分証明書、収入証明書の提出が義務付けられている

消費者金融を始めとした貸金業には、貸金業法という法律が適用されます。

この法律の中で、証明書類の提出が義務付けられているのです。

【貸金業法とは】

貸金業の健全な経営、そして利用者保護のために制定された法律。様々な規定により、過剰な貸付、借入が不可能となり、利用者が不利にならないキャッシングが可能となっている。

この貸金業法は、貸金業が必ず守る必要があります。もし違反してしまうと、最悪の場合は営業停止の処分を受けることになるため、消費者金融側としても、かなりしっかりと守っている法律です。

申し込み、貸付の際、証明書類が欠けていると、それだけで貸金業法違反となります。よって、必要な証明書類が送付されるまで、貸金業者はお金を貸すことはありませんし、利用者も借入をすることはできません。

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犯罪防止!身分証明書は何より重要!

身分証明書の提出が義務付けられているのは、「なりすましなどの犯罪防止のため」と言えるでしょう。簡単な理由なのですが、非常に重要とも言えます。

  • 本人確認を強固に行い、犯罪を未然に防ぐ目的

昨今では、web申し込み等で簡単に申し込みができる消費者金融が増えています。そのため、本人を偽ることも簡単なのではないか?誰かの名義で嘘をついてお金を借りられるのでは?と考える人がいないとは言えません。

本人確認をしっかり行えば、その可能性はかなり低くなります。そのため、本人確認が公的にできる、身分証明書類が必要となるのです。

公的、準公的な身分証明書が望ましいとされています。

逆を言えば、本人確認ができる身分証明書があれば、誰かがあなたになりすまして、あなたに借金を背負わせることも可能かもしれません。身分証明書の管理は厳重に行いましょう。

何が使える?身分証明書に適した書類とは

各消費者金融によって、申し込みの際に必要とする証明書類に多少の違いがあります。しかし、以下のもののいずれかがあれば、大抵の消費者金融に申し込むことが可能です。

  • 自動車運転免許証
  • パスポート
  • 健康保険証(社保、国保等)

この中でも特に望ましいのは、自動車運転免許証、パスポートだと言われています。

  • 公的機関が発行している
  • 本人の顔写真がついている
運転免許証、パスポートは、国家の機関が厳重な手続きを経て発行する公的証明書として取り扱うことが可能です。身分証明書としては、これ以上に役に立つものはありません。いずれかを既に持っている人はぜひ利用して下さい。

健康保険証は、顔写真が付いていないものの、発行元の機関が非常にしっかりした団体となっているため、やはり身分証明書に適しています。申し込みの際にはかなり有効に使えるでしょう。

どれも用意できない!そんな人が用意したいもの

公的機関が関わる運転免許証、パスポート、健康保険証が用意できないと言う人もいるかもしれません。そんな人はお金が借りられないのでしょうか?

結論から言ってしまえば、その他の書類によって、本人確認をすることが可能です。ただ、公的機関が発行しているものよりも、多少の面倒があると考えておいた方が良いでしょう。

  • 本人名義の公共料金の領収書も利用できる
  • 公共料金とは国家が介入する公益性の高いサービスの利用料金

公共料金の種類は大変多く、また、曖昧な部分もあります。個人で判断するのは大変かもしれません。「公益性が高い」と言っても、どうしても分かりにくいですよね。

  • 水道、電気、ガス、固定電話の領収書が分かりやすい

多くの公共料金の中でも、この4つがおおむね分かりやすく、世間的にも通じやすいのではないでしょうか。尚、携帯電話料金の領収書は避けておいた方が無難なようです。

いずれにせよ、最重要事項としては、「本人名義」という部分が挙げられます。

あなた以外の名前が書かれた領収書は利用できません。

せっかくだから使っておこう!マイナンバーカード!

本人確認のための身分証明書がどうしても用意できない、と言う時には、マイナンバーカード(個人番号カード)を利用することもできます。これも消費者金融によって状況が変わることもありますので、事前に確認しておきましょう。

マイナンバーカードは、様々なシステムに紐づけられているため、取り扱いには注意が必要だと言われています。

消費者金融の申し込みに利用する際にも、公式サイトなどに詳細な注意が記されていることが多いようです。

  • 本人の氏名等の個人番号が分かる部分をコピーする
  • マイナンバーが記されている部分は黒く塗り潰す等の注意が必要

申し込みの際に必要とされるのは、氏名等の個人情報のみとなっています。マイナンバーを知らせる必要はありません。マイナンバーカードをコピーする際には、ナンバー部分を隠すようにしましょう。

前から持ってる住基カードは?これからは利用が難しいかも

マイナンバーカード制度が普及する以前から取り扱われていたのが、同様に国民全員が持てる住基カードです。こちらも身分証明書として利用することができるものです。消費者金融への申し込みの際、利用したい人もいるでしょう。

しかし、マイナンバーカードの普及により、住基カードのシステムはかなり変化しつつあります。

  • 住基カードの有効期限は発行から10年い
  • 平成28年1月以降は住基カードの新規発行・更新ができない

住基カードは今後、マイナンバーカードと置き換えられて行くため、新規発行や更新ができなくなります。また、有効期限は発行から10年となっているため、いずれ利用できなくなると考えておきましょう。

消費者金融によっては、既に住基カードの取り扱いについてアナウンスを始めていることもあります。現状では身分証明書として利用できるとしても、今後は状況が変わっていくことでしょう。

  • 申し込みの際に利用できない可能性がある
  • 増額審査の際に利用できなくなっている可能性がある

消費者金融で審査を行うのは、新規申し込みの時だけはありません。限度額の増額審査の際にも、改めてチェックが行われます。

住基カードで新規申し込みをしていた人は、増額審査の際に、新しい身分証明書の提出が求められる可能性が否定できません。

現在、住基カードを身分証明書として利用している人は、できるだけ早くマイナンバーカードに変更することをお勧めします。

収入証明書はいる?いらない?借入希望額で考えよう!

身分証明書の他に、消費者金融の申し込みの際に求められるものは、年収を証明する「収入証明書」が挙げられます。ただし、全員に求められる身分証明書とは異なり、収入証明書は一定の条件にあたる人が対象となります。

  • 借入希望額が50万円を超える場合

収入証明書が必要なのは、借入希望額が50万円を超える人となります。貸金業法で定められた項目です。

収入証明書は、あなたの年収を証明すると同時に、返済能力の有無を証明する重要なものとなります。必要返済額と年収(返済能力)アンバランスだと、最終的に返済トラブルに繋がりかねないためです。

トラブルなく、気持ちよく利用するためにも、収入証明書が必要だと言えます。借入希望額が50万円を超える人は、身分証明書と共に用意しておきましょう。

収入証明書は何が最適?自営業者も要チェック!

収入証明書として利用できるものとしては、以下のものが挙げられます。消費者金融によって詳細は異なりますが、おおむね共通と考えて差し支えありません。

  • 源泉徴収票
  • 給与明細書
  • 納税通知書
  • 確定申告書

いずれも身近と言えば身近なものですね。原本、写しであるかどうかは、申し込みの際に確認して下さい。また、どれも最新のものであること、給与明細書は直近数ヶ月分を求められることがほとんどです。

自営業の人の場合、この他に、別途として提出を求められるものがあります。自営業は収入を誤魔化しやすいため、より厳重なチェックを行うからです。

  • 自営業者は受注書、発注書など事業内容疎明書が必要

自営業だからと言って必ずしも提出しなければならない、という法律ではありませんが、多くの消費者金融では求められる証明書類です。各社によって指定書類が違いますので、事前にリサーチが必要ですね。

専業主婦の収入証明は?実際は不要になることがほとんど!

専業主婦でも、配偶者の同意さえあれば、お金を借りることはできます。しかし、専業主婦は無収入のため、収入証明書を用意することが難しいと言えます。では、返済の要となる配偶者の収入証明書が必要なのでしょうか?

  • 専業主婦は収入証明書が必要なほど借りられないことが多い

多くの消費者金融では、専業主婦にそこまで高額の貸付を行っていません。むしろ、貸金業法では「配偶者の同意さえあれば専業主婦もOK」となっていますが、基本的には専業主婦に貸付をしていない会社がほとんどです。

消費者金融の公式サイトなどで、貸付の条件として「安定した収入のある方」という表記がほぼ必ずあるのではないでしょうか。専業主婦はこの条件にあてはまらないため、審査に通ることは難しいようです。

もし専業主婦が審査に通り、キャッシングが可能となっても、限度額はかなり低く抑えられることがほとんどであるため、50万円を最初から借りることはほぼ不可能でしょう。

このような理由から、専業主婦が収入証明書を必要とするケースはほとんどないと考えられます。キャッシングで高額を借りるより、銀行の専業主婦OKのカードローン等を狙った方が建設的ではないでしょうか。

幅広い種類で対応可能!申し込み前に公式サイトを見よう!

身分証明書、収入証明書共に、キャッシングの申し込みの際には必須の書類です。収入証明書は50万円以上の借入に必要となりますが、今後増額を考えている人も、ぜひ念頭に置いてみて下さい。

身分証明書にしろ、収入証明書にしろ、申し込みに最適なものは一体何なのかと考え込んでしまいそうです。結論としては、より公的性の高い機関が発行したもの思っておけば間違いはないでしょう。

ただ、公的性が低いと自分では思っても、消費者金融側では配慮してくれる可能性があります。公式サイトに利用できる種類が明記してありますし、それでも不明な点は、コールセンターに問い合わせをすればすぐに分かりますよ。

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