年率って何?サラ金こと消費者金融の金利の仕組みと計算法!
かつてはサラ金と呼ばれていた消費者金融。今では安全に利用できる便利なキャッシング方法として、様々な層から人気を集めています。
計画的に利用することが安全への第一歩。まずは返済について考えておくと良いでしょう。そこで気にしたいのが利子、利息ですね。
利子や利息は年率が深く関わって来ます。年率から利息を計算する方法や、返済に遅れてしまった時の変化などを知っておきましょう。
年率とは?利息・金利との違いを知りたい!
消費者金融の公式サイトや宣伝を見ている時、年率、あるいは実質年率と言う言葉を見たことがありませんか?「実質年率××%!」などと書かれているのではないでしょうか。
これは消費者金融などの貸金業者が、広告に記載しなければいけないと定められている情報の中の一項目です。
年率の表記がない広告を出している業者には注意しましょう。
返済の時に支払う利息分に加え、様々な手続き等にかかった諸費用がプラスされたものです。諸費用の合計金額を年間で割った金額が含まれています。
諸費用の内訳は、事務手数料や印紙代、保証会社への保証料など、多項目にわたったものとなっています。尚、最近のキャッシング商品では、事務手数料が不要となっていることも多いようです。
とてもシンプルに言ってしまえば、実質年率とは、「元金だけではなく、手数料も含んだ金額に対する数値」と考えておけば良いでしょう。
金利と利息も深く関わる!返済計画のための重要事項!
実質年率は、金利や利息とも深く関わります。むしろ、先に金利や利息について知っておいた方が分かりやすいかもしれません。改めてチェックしてみましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
金利 | 借入額(元金)に対して発生する利息の割合 「%」を使った表記を行う義務がある |
利息 | 借入額の返済時に加える金額 金融機関の利益となる |
金利、利息とも、元金を借りた利用料のようなものだと考えてみると分かりやすいかもしれません。利息が利用料となり、金利が利用料を計算する時の数値ということになりますね。
金利の違いによって、利息も変わって来ます。利用する金融機関や融資商品によって違いがありますので、返済計画を立てる時には、最も気にしておきたい項目です。
実質年率と金利は違う?難しく考えない!
実質年率と金利の性質は、どちらも利息を計算する時に利用される概念です。似ているようですが、実際のところはどうなのでしょうか。
- 実質年率の中に金利も含まれている
要は、「金利と諸費用を合わせた数値が実質年率」と言うことになります。
少し分かりにくいと思ってしまうかもしれません。実際、実質年率=金利だという認識をしている人も少なくないと言われています。
- 貸金業者は実質年率を記載しなければならない
- 利用者の混乱を避けるため、実質年率を金利として表記している
つまり、金利10%と表記されている場合、「金利と手数料等を合わせた数値=実質年率が10%」と考えましょう。金利そのものが実質年率ではありませんので、知識として覚えておきたいですね。
計算する方法は?簡単な計算式を覚えておこう!
消費者金融からの借入を考えている人は、先に利息を知っておきたいこともあるでしょう。そんな時には、簡単な計算をしてみると役に立ちます。計算式は案外簡単です。
- 借入残高×金利÷365日×利用日数=利息
借入残高とは、未返済分の借入金のことです。これから100万円借りたいと考えているのなら、100万円をあてはめると良いでしょう。金利は実質年率のことになります。この数値を365日で割ることにより、一日分の利息が算出されます。
一日分の利息を、利用日数分(借入日から完済日までの日数)合計すると、あなたが実際に消費者金融に支払う利息の全額を算出することが可能です。
こういう計算は面倒くさい!と言う人は、インターネットにある、利息の自動計算システムを利用してみましょう。大手の消費者金融の公式サイトにもよく設置されています。借入希望額と希望返済回数を入力するだけでOKですよ。
まさかの返済遅れ!遅延損害金が発生します
利息の計算方法や金額は以上の通りですが、これはあくまで「通常通りの返済をした場合」に限ります。もしも返済計画が狂い、返済日に間に合わなかった時、他に遅延損害金というものが発生することになってしまいます。
- 返済期限が過ぎると遅延損害金が発生する
- 遅延損害金とは罰金、賠償金と同意のもの
お金を借りる時、契約書に記載されている項目のひとつの中に、必ず遅延損害金についての説明があります。返済期日を過ぎた場合、日割りで発生する罰金、賠償金のようなものです。
元金に対し、消費者金融が定めている遅延損害金の利率を用いた計算が行われ、次回支払い時、通常の返済額と共に支払うことになります。
金額としては数千円程度であることが多いのですが、無駄な出費にもなりますし、何よりあなたの信用情報に傷がつきます。可能な限り避けたいものですね。
返済遅れはとにかくNG!どんな時でも連絡を!
遅延損害金が数千円程度の出費なら仕方ない、と割り切ってしまう人もいるかもしれません。でも、やはり良いことではありません。返済に遅れると、最悪のパターンが考えられるのです。
- 借入残高を一括返済するよう求められる可能性
- 今後一切の借入ができなくなる可能性
返済に遅れると言うことは、契約を守れない人だという印象に繋がります。借入残高の一括返済の請求、今後の借入など、あなたの人生に大きな影響を及ぼす可能性も否定できません。
ただ、どうしてもその時は返済が厳しいということもあるでしょう。そんな時には必ず、借入をしている消費者金融に連絡をしましょう。
- 返済に遅れそうな時には必ず連絡をする
- 返済日が来る前に連絡をすることがベスト
返済日の前に、正直に「今月は厳しい」と連絡をすると、後の対応がかなり変わってくると言われています。
- どれくらいなら払えそうか
- 何日後であれば払えそうか
- 今後の返済計画の見直し
もしも無断で遅延をすると、印象が悪くなり、例え完済しても、今後のお付き合いはお断りされることも考えられます。
消費者金融も鬼ではありません。むしろ昨今では、接客やサービスの質を上げるよう、かなり努力している業界でもあります。怒られるのでは?と心配せず、早めの連絡を心がけて下さいね。
【関連記事】
借金の支払いが遅れると何が起こる?サラ金延滞の仕組みを解説!
法律で決められた上限アリ!安心して使える金利とは
実質年率、金利は、消費者金融側が提示している数値が基準です。当然の話ですが、利用者側の希望で変更されることはありません。また、もしかすると「高すぎる金利に変更されたらどうしよう?」と思うかもしれませんね。
- 上限金利は法律によって定められている
- 上限金利を超えた金利を設定することはできない
金融業、貸金業を営む会社は、法律で定められた範囲内で金利を設定するよう義務付けられています。これを上限金利と言います。
消費者金融は、上限金利を20%と定められた中で経営し、どのような消費者金融であっても、これ以上の数値を設定することは決してありません。
また、最初から上限の20%に設定している消費者金融は少なくなっており、特に大手ブランドでは、高くても18%程度になっていることが多く見受けられます。よりお得に利用したいと考えるのなら、大手ブランドが向いているでしょう。
借入額で変わる!上限金利の設定は要注意!
では、実際に上限金利と借入額(元金)の関係を見てみましょう。実は、上限金利は借入額によって詳細に決められているのです。消費者金融でお金を借りる時、上限金利は以下のようになっています。
借入額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 実質年率20% |
10万円~100万円未満 | 実質年率18% |
100万円~ | 実質年率15% |
この金額とパーセンテージの範囲内であれば、消費者金融側は、金利を自由に設定することができます。
利用者は納得した上で借入をしなくてはいけません。
金利が高いと感じた時は、借入をする前に、もう一度よく考えてみましょう。借入額を減らしたり、返済回数を長くしたりと、様々な方法を考え直すことで、よりスムーズなキャッシングができることでしょう。
盲点?遅延損害金にも上限金利アリ!
先に説明した遅延損害金ですが、こちらも定められた金利の範囲内で設定されています。ここで注意するべきなのは、遅延損害金の金利は、通常の借入の金利とは違うということです。
遅延損害金の上限金利はどのように定められているのでしょうか。
借入額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 実質年率29.2% |
10万円~100万円未満 | 実質年率26.28% |
100万円~ | 実質年率21.9% |
これには少し驚きですよね。通常の上限金利と比較すると、かなり高いものとなっています。借入額によっては、非常に高い遅延損害金を支払うことになります。
しかし、やはり20%もの遅延損害金は懐を傷めることでしょう。いずれにせよ、支払い日はきちんと守ることが重要です。
結構面倒?分からない時にはすぐ質問!
実質年率や金利、利息について、改めて考えてみましたが、場合によっては面倒だと感じることがあるかもしれません。また、通常の借入、返済だけではなく、遅延損害金について考える時も出て来る可能性があります。
もしも分からないことがあれば、どんな些細なことでも、消費者金融のサポートデスクに連絡をし、質問することが一番です。分からないことは少しでも無くしておいた方が、あなたのキャッシングライフが安定するはずです。
キャッシングは計画性が第一ですが、その計画性を支えるのは、何と言っても基礎知識。返済計画に密接した年率や金利、利息について、ぜひ一度しっかり考えてみて下さいね。