マイカーローンの審査に通らない!サラ金利用は自動車ローンに影響?

人生では何度か大きな金額のローンを組む必要が有ります。マイカーローン(自動車ローン)もその一つで金額も大きく返済も数年がかりで行うものです。こういった大型ローンを組む場合には金融機関は念入りに審査を行います。

もしマイカーローンを申込んだ場合には、金融機関は申込者の年収から月々の返済可能額を計算しますが、その場合にサラ金からの借入れがあると、その返済額が計算した返済可能額から差し引かれ、場合によっては審査結果に影響します。

したがってマイカーローンを利用する場合には、事前にサラ金からの借り入れを返済してしまうか、もしカードローンの場合には返済だけではなく解約してしまうことも必要になるため、十分注意しなければなりません。

大型ローンの審査は甘くない!他のローンの利用状況も調べられる

サラ金のキャッシングはそれほど大きな融資を受ける事はないので返済もそう長くは掛りません。しかし人生ではもっと高額で長期間の返済が必要な大型ローンが必要になる場面に何度か遭遇することになります。

金融機関ではこういった長期の大型ローンは利益も大きく利用者は歓迎されますが、高額なだけに融資を受けるのはそう簡単ではなく、しっかり審査を行って長期の返済が行えるかどうかを見極めることになります。

こういった大型ローンの返済能力の審査では、まず月々幾らまでの返済が行えるのかを計算することになりますが、この時他のローンの返済についても調査が行われることになり、他のローンの返済が審査に影響することも有ります。

大型ローンは月々の返済額が高額で返済期間も長い

大型ローンの例としてまず挙げられるのは住宅ローンでこの場合には返済期間が10年単位で人生においても最長のローンです。

そして次に挙がるのがマイカーローンあるいは自動車ローンと呼ばれる自動車を購入するためのローンで返済期間は年単位でやはり長期のローンと言えるでしょう。

これ等の大型ローンは返済期間が長期に及ぶのと同時に月々の返済額も他のローンなどと比べて高額になり、返済総額に占める利息も高額になり、長期に高額の支払いをしていく能力が問われることになります。

最近ではキャッシングローンやカードローンの利用が増えていますから、こういった長期のローンと同時に利用すると、合計の返済額が大きくなってしまう可能性があり、危険性が指摘されています。

利息と借入期間の関係
ローンでは借入れ元本の返済は当然ですが、金融機関は返済と同時に付けてもらう利息を利益にするため、利用者は返済にあたって利息についても支払っていけるだけの能力が要求されることになります。

利息と言っても実は金利と区別がついていなかったりして、どういった計算が行われるのかを理解していない人も多いので、ここで利息というものをしっかり理解しておくことにしましょう。利息は次の計算式で計算されます。

利息 = 元本 × 金利 × 借入期間

計算式を見れば分かりますが、利息は金利だけで決まるのではなく借入期間にも依存しています。

したがって短期の借入では多少金利が高かったとしても利息は少額ですが、金利が低かったとしても借入期間が長期化してしまうと利息は高額になるので十分注意しなければなりません。

金融機関は返済が最後まで行われるかを最初に見極めなければならない

ローンを借りる場合には返済できるかどうかを審査を行って調べますが、このような返済が長期にわたるローンの場合には、金融機関側も先々を考えて調べなければなりませんから、審査もそう簡単にできるものではありません。

サラ金のキャッシングローンなどは非常に短時間の審査で即日融資も可能になってきていますが、大型ローンの場合には審査も大変時間がかかることになり、様々な方向から慎重に調べられます。

例えば住宅ローンなどの場合には返済が何十年もかかりますから、ある程度の若さも審査の対象になります。この他にも通常の審査では問われないようなことが大型ローンの場合には問われている可能性が有るのです。

他のローンの返済額も審査での返済能力の算定に影響する

他では問われないが大型ローンでは問われるものとしては、他のローンの利用状況があります。要するに他のローンの返済が有れば、大型ローンの返済に影響する可能性が有るので利用状況を見る必要が有るということです。

金融機関では大型ローンの場合に年収から月々支払える返済可能額をはじき出す計算式を持っていて、そこではじき出した返済可能額が次の数式を満たしている必要が有ります。

返済可能額 ≧ 長期ローンの返済額

ところがこの返済可能額を算出する式には様々なパラメーターが含まれており、このパラメーターによっては返済可能額が変動することになり、特に他のローンの返済が有ると大きく影響すると言われています。

サラ金からの借入れはマイカーローンの審査に影響する!

自動車もかなり高額なため通常はマイカーローン等を利用して高額な借り入れをして購入しますが、このマイカーローンの審査でも、サラ金などから借入れしてる他のローンの返済額が返済能力の評価に影響します。

もちろん返済能力が十分大きくてサラ金の返済が有っても十分マイカーローンの返済が行えるというのであれば、それほど心配しなくても審査に通過できる可能性はありますが、そうでない場合には審査が否決になる可能性も有ります。

利用者の中には自分には十分収入が有るからサラ金の返済が有っても、審査は大丈夫と考えてしまう人もいますが、自分ではそう考えても客観的に見ると、返済能力が不足しているかもしれません。根拠のない考えは止めましょう。

マイカーローンの審査ではサラ金の返済額が考慮される

大型ローンの審査での返済可能額の計算方法が分かったところで、マイカーローンについて考えていきましょう。マイカーローンは年単位の返済が続く大型ローンですから、やはり様々なパラメーターを考慮して返済可能額をはじき出します。

その時には他のローンであるサラ金から借入れしているキャッシングローンの返済額もパラメーターの一つとして考慮されることになります。

例えばキャッシングローンの借入れが無かった場合には返済可能額が5万円だったとしましょう。また実際のマイカーローンの返済が4万5千だったとします。そうすると前節で示した数式は次のようになります。

50000円 ≧ 45000円

このように数式は成立して審査は通過する可能性が出てきます。しかしここでキャッシングローンの返済が1万円あったとすると返済可能額からこの1万円が差し引かれますから、数式は次のようになります。

40000円 < 45000円

つまりキャッシングローンの利用で審査は否決になる事になってしまう訳です。

返済能力が十分大きければサラ金の借入が有っても審査には通過できる

ただしここで返済可能額が10万円あったとすれば、キャッシングローンの返済が有って、たとえば1万円引かれてしまったとしても、数式は十分成り立ちますから、審査に通る可能性が高くなります。

したがって、サラ金を利用しても、一律に審査に落ちてしまう訳ではないのです。難しいのはその見極めで、ここでは分り易い例で説明していますが、関係するのはサラ金からの借入れだけではないので、安易に判断できないのです。

もし判断ができない場合には審査通過に問題が有るという最悪のケースを想定して、どうすれば良いのか対策を立てておくことが必要でしょう。申込んで審査に落とされてしまってからでは遅いので、十分注意してください。

自分は大丈夫だという根拠のない考え方は良くない

よく見掛けるのは、それなりの収入を持っている人が自分は審査されても大丈夫だと、特に根拠なく判断してしまう人です。本当にその通りなら良いのですが、金融機関の判断と食い違えば審査は落とされることになります。

先程から説明していますが、返済可能額の算出には様々なパラメーターが存在するため、ここで説明している他のローンの返済額と言う分り易い例だけではなく、別のパラメーターでさらに減額されてしまう可能性もあります。

したがって根拠なく自分の都合のよいように判断してしまうのは大変危険です。ですからマイカーローンを借りる際には、安易に収入が有る程度あるからサラ金の借入はそのままでも構わないだろうとは考えないほうが無難です。
自分だけで判断しないほうが良い
ローンの借入れでは多くの人が自分で判断しながら選んだりしていますが、自分の知識と言うのはかなり偏っていると考える必要が有ります。

自分では返済が可能と考えたとしても、別の角度から見てみるとたいへん危ないように見える可能性も有るのです。そこでローンを選ぶときには自分だけで検討するのではなくて、別の人にも相談してみることが重要です。

自分が見えない部分から見てもらえば、例えば返済の可能性でも、サラ金の借入れが有れば返済は難しいのではないかと言ってもらえる可能性が有ります。

重要なのは自分の判断と違う意見が出てきたときに、その点について真剣に検討してみることです。どうしても自分の意見を通そうとするのではなく、再度検討してみることが審査通過のためには大変重要なことです。

自動車ローンの審査通過のためにはどうすれば良いのか?

ではマイカーローンこと自動車ローンの審査通過をより確実にするためにはどうすれば良いのでしょうか。まず重要なのは自分の返済能力がどの程度あるのか、収入と支出から正確に計算して把握しておかなければなりません。

もし返済能力がそれ程大きくないということであれば、サラ金の返済が有ったら審査では不利になってしまう為、まずはサラ金の方の借入れを完済してしまって、月々の返済を無くしてしまったほうが無難です。

もし借入れがカードローンだとすれば、借りている分を完済してしまったとしても、安心はできません。これは何時借入れするかわからないので、常に返済が有るとして評価されるためで、カードローンの場合には解約してしまいましょう。

自分の返済能力を正確に把握することが重要

マイカーローン(金融機関によって自動車ローンなど様々な呼び方が有る)の審査通過の可能性を高めるためにまず必要なのは、自分の返済能力の正確な把握で、これが分っていなければ、何も始めることができません。

返済能力は銀行では年収を用いて、これまでの経験から月々の返済能力を計算しますが、自分では銀行が持っているような数式を持っていませんので、年収からだけでは自分の返済能力をはじき出すことは難しいでしょう。

そこで自分の返済能力を計算するには、収入だけではなく支出も考慮する必要が有ります。ローンの返済は月々行うものですから、まず月々の収入と支出を書き出してみましょう。次にそれを使って次の数式で月々の収支を計算してください。

月々の収支額 = 月々の収入 - 月々の支出

月々の収入と支出が安定していれば収支もほぼ安定してきます。この収支額が自分の月々の返済能力ということになります。銀行は長年の経験則から算出しますが、自分では支出額も分りますからより正確な値が計算できるわけです。

返済能力ギリギリで考えてはいけない
収入と支出が安定していれば収支額が返済能力と言えますが、実生活では例えば病気などで余分な支出が発生する事も有り、その他にも何が起こるかわかりません。このため収支額ぎりぎりで返済能力を考えるのは危険です。

ですからできれば何かあった時のために月々貯金できるようにするなどの多少の余力を用意できるように返済能力を考えることが重要になります。ローンは借りられたが、返済中は病気もできないのでは生活が窮屈になってしまうでしょう。

そこでできれば返済能力を計算する段階で、こういった余力も考慮に入れたうえで、いくらまでなら返済できるのかということを考えるようにして下さい。無理に返済能力を大きく考えるのは結局自分の首を絞める可能性に繋がります。

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自動車ローンの申込みはサラ金の借入れを返済してから

自動車の購入は都市部では交通網が発達しているので、必ずしも必要と言うわけではありませんが、地方では生活必需品になるので、マイカーローンの借入はどうしても必要だという人も多いのではないでしょうか。

このため審査通過のためには、できるだけ良い条件を整えなければなりません。そのためには返済能力の計算に影響が出ることが分っているのであれば、返済能力が極めて大きい場合を除いて、影響が出ないようにするべきでしょう。

ですからもしサラ金でキャッシングローンを借入れしているというのであれば、マイカーローンの申込みをする前に、キャッシングローンを完済させてしまうことを勧めます。

そうすれば少なくとも返済能力の算定にキャッシングローンの借入れが影響するようなことはないのです。

カードローンの場合には解約してしまったほうが安心

ただし一つ注意しなければならない点が有ります。サラ金と言っても大手消費者金融が提供しているカードローンの場合には完済しただけでは安心できません。カードローンは何度も借入れできるからです。

カードローンの場合、マイカーローンの申込時に完済していて月々の返済が無かったとしても、マイカーローンの審査での返済能力の計算では、カードローンの返済が有るものとして計算されることになります。

これはマイカーローンの返済を始めた後、またカードローンの借入れが行われて返済が発生する可能性を考慮するためです。このためカードローンの場合には実際の返済の有無に関係なく、常に返済が有るものとして扱われるわけです。

ですから、マイカーローンを利用する場合には、予めカードローンは解約してしまったほうが安心と言うことができるでしょう。

自動車をお得に購入するには?自動車ローンを利用しない方法とは

マイカーローンというのはローンですから、返済が必要でそれには利息も支払わなければなりません。このようにローンと言うのは損失が出る訳です。そこでもっと有利な自動車の買い方がしたいと思いませんか。

自動車と言うのは数年毎に買い替えますから、マイカーローンもその度に借りることになります。そこで最初の数年は自動車購入を待ってその間はローンを返済していると思ってお金を貯めることを考えてみて下さい。

数年後貯まったところで車を買えばローンを借りる必要はありません。その後もローン返済と考えて貯蓄を続ければ次の購入でも借入れの必要が有りません。このサイクルを続ければマイカーローンはずっと使わなくて済むのです。

ローンは利息がかかる分損失になっている

自動車を買おうという場合、自己資金だけでは足りず大概の場合、銀行やディーラーのマイカーローンを利用しますが、マイカーローンに限らずローンと言うのは返済時に必ず利息を付ける必要が有ります。

つまり現金で自動車を買った場合に比べて、余分なお金を支払わなければならない訳です。したがってこれは損失になるということです。

要するにローンというのは目的達成のためには必要ですが、同時に損をしていることになるのです。

損失と言うのはできれば支払わない、支払うなら少ないほうが良いものです。そこで多くの場合、できるだけ金利の低いものを狙うわけです。しかし自動車購入では計画的に行えば利息無しで買い入れることも可能なのです。

借入れではなくて暫くお金を貯めて現金での購入を考えてみよう

自動車と言うのは住宅とは違い数年ごとに買い替えるのが普通です。このため、マイカーローンも数年で返済して、また新たに借り換えるという形になる訳です。

ですからもしマイカーローンと同じ程度の金額を数年貯めていれば、自動車が買える程度の金額は貯まる訳です。ですから自動車購入は数年遅れることになりますが、最初に借りるのではなくて、まず貯める事を考えてみましょう。

そうすれば、自動車は現金で買えますから、利息を支払う必要はありませんし、その後もマイカーローンを組んだと思ってその分を貯蓄に回しておけば、数年後の自動車買い替えでもまた現金を用意でき借入れしなくて済みます。

例えば、社会人になったらすぐに自動車を買いたいと考えているのであれば、学生時代から貯蓄していれば、卒業と同時に自動車を買うこともできるでしょう。

重要なのは先々を見て計画的に物事を進めていくということなのです。

お金を貯めれば利息を払うのではなく付けてもらえる

しかもこの話にはさらに良いことがあります。お金を借りれば利息を支払わなければなりませんが、お金を預ければ、自分のほうが利息を受け取ることができるのです。つまり損失ではなくてお得になる訳です。

もちろん現在では預金金利は非常に低いので、利息は微々たるものかもしれませんが、それでも付かないということはないのです。少額でも得になるのは悪い話ではありません。金利の高いところを探して預金しましょう。

ただし自動車を購入する前に使ってしまっては意味が有りませんから、もし自分がそういうことをしそうだという場合には、できるだけ引き出しにくいような口座を探すことも必要かもしれませんね。

何がお得なのかよく考える癖をつけよう
ローンというのは何かを行なおうという場合、大変便利なもので、自力では実現できないような事でもかなえることができます。しかしそれには利息と言う損失も伴うことを忘れてはいけません。物事には良い面と悪い面が有るということです。

人生では様々なことが起きますし、場合によっては大きなお金が必要になることも有ります。その時に忘れない様にしたいのは先々を見通すことと、そのうえで、何がお得なのかということを正確に判断することです。

例えばお金が必要になってから、金利が低いローンを探すことと、先を読んで前々から貯蓄してローンの利用をしなくても良くすることでは後者のほうがずっとお得なのです。このように何がお得になるのかをよく考える癖を付けてください。

ここでマイカーローンの審査とサラ金について纏めておきます。

  • 高額ローンの審査では他のローンの借入れ状況も考慮される
  • マイカーローンではサラ金の返済が返済能力の評価に影響する
  • マーカーローンの審査通過を確実にするためにはサラ金からの借入を完済させカードローンの場合は解約したほうが良い
  • 自動車の購入ではローンを利用しない方法も考慮する価値が有る

最近は無担保、保証人無しで借入れできるローンが増えていますが、どんなに借りやすくなっても基本は安易に借りるのではなくて、まずは借入しなくて済む方法を考えてみることです。十分注意してください。

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