完済イコール解約ではない!サラ金の解約ルールについて
サラ金に興味があるけどわからないことが多いという理由で申込を躊躇している人は少なくありません。しかし、疑問に感じることを事前にクリアにしておくことはサラ金を利用する上でとても大事なことです。
サラ金に関する間違った思い込みの中にはサラ金は一度契約したら解約できないということがあります。もちろんそれは間違いで借りた分を全て返済していればいつでも解約は可能です。
ただし、完済していれば自動的に解約されるわけではありません。そこで解約の流れや解約のメリットデメリットについて詳しく調べてみました。解約するかしないかは、その人次第です。
すでにサラ金を利用している人は完済後解約した方がいいのか、しない方がいいのか、考えてみるよい機会かもしれません。
サラ金の契約と解約に詳しく迫る!一度契約すると解約は難しいの?
サラ金とは現在の消費者金融やキャッシングのかつての呼称です。消費者金融は発祥当時利用者の大半がサラリーマンだったためサラ金と呼ばれるようになりました。
当時はサラ金は高金利でお金を貸し付け、返済できないと執拗な取り立て行うなど恐れられた存在でした。それゆえに一度契約すると簡単に解約できないと思われがちですが、もちろん現在では借りたお金を返せばすぐに解約することが可能です。
完済イコール解約ではない!
サラ金の基本的な仕組みですが、提示された利用限度額の範囲内で自由に借入することができます。例えば50万円の利用限度額がある場合、10万円利用して数カ月にわたって全額返済すれば借入額はゼロとなります。
しかし、全額返済したからといって自動的に解約されるわけではありません。
今現在は必要ないので借入額がゼロでも来週お金が必要になった際には再び10万借りることができるのです。
サラ金が通常のローンと異なるのはその点です。通常のローンは最初に希望額全額借入し、完済すればそれで契約が終了します。再びお金を借りたいときは再度申込を行い、審査を受けることになります。
サラ金の場合、問題がない限り契約は更新されいつでも限度額内で利用可能な状態が続きます。サラ金を解約するか否か迷うところですが、解約しないことによるメリットデメリットについて調べてみました。
自分のライフスタイル、お金の使い方などによって解約するべきかどうか考えてみるといいと思います。
解約はしない!解約するデメリットとは?
実はサラ金の場合完済イコール解約ではありません。そもそもサラ金では契約時に利用可能額を提示されます。利用可能額は収入、勤務先、信用情報など属性によって決定されます。
サラ金の特徴は利用可能額の範囲内で自由に借りたり返したりできることです。毎月の返済額は残高スライドリボルビング方式により借入残高に応じて決まります。
一括返済することもできますので、借りているお金とその利息を返済してしまえば解約が可能になります。
しかし、必ずしも解約することが良いとは限りません。これはどういうことなのでしょうか。
一度解約すると再び借入したいときには再審査が必要になる
サラ金からお金を借りるためには審査に通る必要があります。先程述べたとおり、審査では収入や勤務先、過去の借入歴をチェックします。サラ金は銀行カードローンに比べると審査の難易度は低いと言われていますが、それでも無収入やブラックの人は借入できません。
審査には時間を要することもあります。最近は即日融資が実施しているサラ金が大半ですが、状況によっては即日融資ができない場合もあります。早急にお金が必要となったときに審査に時間がかかると大変困ります。また前回同様に審査に通るとは限らないのです。
もしもすでに契約済みのサラ金があれば、現在は利用していなくても契約を継続しておくことで万が一の時の保険になります。
人生何があるかわからない、突然お金が必要になったときもキャッシング枠が残っていればスムーズに借入ができるのです。
そのためとくに今はお金を借りる予定がなくてもとりあえず契約だけしておくという人も少なくありません。サラ金会社もできれば引き続き利用してほしいので、とくに解約を勧めたりすることはまずありません。
解約した方がいい!解約するメリットは?
万が一に備えてサラ金は解約しない方がいいという考え方もありますが、一方でサラ金を解約しないことでその他のローンに影響を及ぼす可能性があります。
例えば住宅ローンを組んだり、クレジットカードを作ったりする際には金融機関が審査を行います。ローン審査では当然信用情報をチェックし、過去に返済が遅れたり、滞ったりしたことはないか、他社から借入がないかということを調べます。
サラ金の契約は残っているけど、今はお金を借りていないから大丈夫と思ったら大間違いです。
例えば50万円の利用限度額が残っている場合、これはいつでも借入できる枠なので借金をしているのと同じように解釈されてしまいます。
もしも今後利用予定がないと考えられるのであれば、新規でローンを組む前にサラ金を解約しておくのも一つのアイデアだと思います。
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信用情報は完済後も残る
サラ金に限らず個人の借入情報は信用情報として金融機関の間で情報が共有されます。これはお金を返さない要注意人物を見極めるためのシステムです。過去に返済が遅れたり、滞ったり、債務整理や自己破産があればそれも記録されます。
サラ金を解約してもこの信用情報は残るのでしょうか。
信用情報の記録は完済後約5年ほどは残ると言われています。
解約したからと言って記録が抹消されるわけではありません。
ただし、解約しない場合には与信として利用限度額が記録されますのでローンを組んだりするときに不利になるというわけです。
信用情報に問題があると金融機関の審査に通りにくくなるのでサラ金利用中も返済の遅れなどトラブルは起こさないように注意することが大事です。
解約って簡単にできる!?解約手続きの流れについて
解約手続きは自動的には行われないという話をしましたがどのような流れで手続きを行えばいいのでしょうか。解約の方法は借入先によって異なります。一般的な解約の流れについてみてみましょう。
↓
?氏名や電話番号、会員番号など本人確認を行う
↓
?オペレーターが現在の利用状況や完済の確認を行う
↓
?解約手続き完了。後日解約に必要な同意書などの書類が送られてくる
解約手続きはそれほど複雑ではありません。大手サラ金会社の場合、とくに理由を聞かれることもないでしょう。
勝手に解約されてしまうことはある!?
サラ金の解約について調べていると勝手に解約されたとか解約の手続きを行ってくださいという連絡がきたという口コミが時々ありますが、そのようなことは起こりうるのでしょうか。
結論から言うとサラ金側から解約されることは十分にあります。ただし、きちんとルールを守って返済している場合にはそんなことは起こりません。利用者側に何かしら問題があるためそのようなことが起きたと考えるべきです。
返済が遅れたり、滞ったりした場合
返済がたびたび遅れたり、滞ったりした場合、利用停止となることが考えられます。利用停止となった場合、これ以上借入ができなくなり、借入分を返済するのみとなります。
利用停止にはいろいろなケースがあり、借入分をきちんと返済することで利用停止が解除されることもありますが、完済後解約を促されることもあります。
他社でトラブルを起こした場合
他社で返済トラブルを起こしたり、債務整理などを行った場合、別のサラ金で解約を強要されることもあります。
他社で問題を起こした場合、お金を返さない人ということはその他の金融機関の知るところとなり契約の継続を拒否されることがあります。
自分のところでも問題を起こす前に切ってしまおうという考え方ですね。
申告内容にウソがあった場合
サラ金の契約時には氏名や住所はもちろん勤務先や収入などを申告する義務があります。虚偽の申告を行った場合、罪に問われることもありえます。ウソの申告を行うことで信用を失い、契約が解除、つまり解約されてしまいます。
以上がサラ金会社から契約を解除されるケースですが、つまりこれ以上お金を貸さない方がいいと判断された場合に解約させられてしまうんですね。きちんと返済ルールを守っていればこのようなことは起こりませんので、安心してください。
解約する派もしない派も!今後のマネープランを考えてみて
サラ金の解約は借りた分の返済が済んでいればすぐに行うことができます。ただし、解約したとしてもサラ金を利用していたという事実は信用情報に記録され、5年程度は残ると言われています。
解約をしないメリットは今後万が一お金が必要になった場合にすでにある利用限度額内でお金を借りることができること、デメリットは与信によって住宅ローンやクレジットカードの審査に影響がでてしまうことです。
もちろんサラ金の契約を継続していても借入をしていなければ金利は発生しません。また与信があったとしても高収入や属性が高ければその他のローン審査に影響しないケースもあります。
もしも今現在経済的に余裕がなく、今後もお金が必要になることがありそうなら解約はせずに利用枠をキープすることをおすすめします。再契約したくても転職などで今より条件が悪くなってしまった場合には審査に通らない、あるいは限度額が下がってしまうことも考えられるからです。
一方で目的があって借入をし、すでに完済済みの方で今後住宅ローンや車のローンを検討しているなら不要なサラ金は解約した方がローンが組みやすくなります。また契約が残っているとついつい安心して浪費してしまうということもあります。
サラ金の解約についてはご自身のライフプラン、マネープランについて考えた上で決断するといいですね。とりあえず当分は現状が変わらないという人は万が一に備えて今すぐ解約しなくてもいいのかもしれません。