サラ金はブラック金融だらけ?消費者金融との違いを教えて!

急にお金が必要なとき、あなたはどうやって調達しますか?できるだけ身近な人には知られたくない。休日だけど今日中に借りたいなど、ちょっと難易度が高い場合は柔軟に対応してくれる消費者金融が便利です。

でも消費者金融はちょっと怖いイメージが…。取立てとかキツイって話だし。それは、おそらく過去のサラ金や街金のイメージをそのままひきずっています。今は法律がしっかりしているので、怖い目にあうことはまずありません。

そもそも、サラ金も街金も本来は何十年も前からある合法的な商売なのです。なのに、なぜ怖いというイメージがつきまとうのでしょうか?一度しっかり検証してみましょう。

サラ金はブラック企業?街金はコワイ?その真実とは

消費者金融は、イコールサラ金です。まったく同じ業種です。

消費者金融は少し前までサラ金とよばれるのが一般的でした。

サラ金の前身は1960年代に登場した団地金融だといわれています。この時代は高度経済成長期に突入し、サラリーマンが急増しました。このような新興中流家庭が多く住んだのが団地でした。

家電の三種の神器とよばれた白黒テレビ、冷蔵庫、洗濯機が爆発的に普及してきたのもこのころです。大型家電は大きな買い物です。そのころはクレジットカードはありませんでしたから、値段の高いものは月賦で買うのが一般的でした。

こうした団地住まいの人たちのところへ出向いて、お金を貸し付ける商売がどこからともなく始まりました。これが団地金融で、消費者金融の原点と言われています。この頃はサラリーマンの給料は右肩上がりで、貸し倒れの心配はほとんどなかったようです。

そもそも団地に入るには厳格な審査を通り抜けなければいけませんでしたから、団地に住んでいることが何よりの返済能力の証明でした。

サラ金、街金のイメージが悪くなったのはこんな理由があった!

経済が成熟すると、団地金融は街に店舗を構えるようになり、呼び名もサラリーマン金融、略してサラ金、または街金とよばれるようになりました。サラ金は飛躍的に数が増え、日増しに競争が激しくなっていきます。

そうなると、返済能力のない人に無理に貸し付ける業社が現れはじめました。度を越した取立てをする業社も出てきて大きな社会問題となり、おいつめられて自殺す人もいました。総量規制など消費者を守る法律が施行されることになったのは、こういった背景があったのです。グレーゾーンといわれていたみなし金利も撤廃されました。

イメージがすっかり悪くなったサラ金は消費者金融と名を変えましたが、イメージの悪さは今もぬぐいきれていないようです。街金は中小の消費者金融をさす言葉としていまも使われることがあります。

しかしイメージの悪さの原因は、当時のマスコミの報道がいきすぎていた側面も否定できないようです。実際に悪質な取立てをしていた業社は全体の1%にも満たなかったともいわれています。ほとんどの中小消費者金融は現在でも合法的な営業をしています。

消費者金融はノンバンク系金融。銀行と何がちがうの?

ノンバンクは、消費者金融以外にもクレジット会社、信販会社などが含まれます。

銀行とノンバンクとの違いは預金と総量規制です。

銀行はお金を預かり、それを企業や個人に貸し付けて営業しています。ノンバンクは銀行などから資金を借りて個人に貸し付けています。総量規制は貸金業法のひとつで、年収の1/3以上は貸し付けてはいけないという規制です。個人向け貸付が対象です。

ノンバンクはこの規制の対象になっていますが、銀行は銀行法という別の法律のもとで営業しているため、対象外となっています。

銀行とノンバンク。メリットとデメリットを検証してみよう!

お金を借りるときは、なるべく金利を低くおさえたいと誰もが思うはずです。金利の安さで言えば、断然銀行です。地方銀行だと10%未満の金利もめずらしくありません。しかし、消費者金融やクレジットカードではそうはいきません。18%前後がほとんどです。借りられる金額も銀行に比べると低めになります。

しかし銀行のカードローンは審査から貸付まで時間がかかります。大手銀行はスピーディーなところもありますが、地方銀行は一週間くらいかかることもあります。わざわざ窓口に行かなければ審査を受けられないこともめずらしくありません。

これにくらべ、大手消費者金融はネットで申し込むと審査結果から貸付まで数時間ということもあります。

緊急でお金が必要!というときには消費者金融のほうが有利です。土日も対応してくれるところもあります。また、街金といわれる中小の消費者金融は、ブラックの履歴があったり、複数の会社から借入れがあったとしても貸してくれるという柔軟性があります。もちろん、総量規制の範囲内ですが。

ココを抑えれば大丈夫!ブラック金融の簡単な見極め方

最近は違法なヤミ金が急増しています。スマホの普及にともない、店舗を構えなくても貸し付けることができて足がつきにくいため、警察も取締りに四苦八苦しているのが現状です。ヤミ金にひっかかったら最後、自力で逃れるのは用意ではありません。

じつは、違法業社を簡単に見破れる方法があります。登録番号を調べればいいのです。金業は必ず金融庁に届出して、登録番号を付与されなければ営業することができません。それをしなければ完全に違法です。

金融庁のwebでは登録番号を検索して、金融業者が実在するかどうかを調べることができます。

登録番号は金融業者のwebに必ず記載されています。それをそのまま検索にかけて、住所、電話番号、代表者名が一致すれば合法的な金融業社です。

登録がなかったり、ちがう社名や住所がでたら、関わるのは絶対にやめましょう。

また、不自然に安すぎる金利をうたっている業社も近寄らないようにしましょう。10%未満の金利は普通の貸金業ではありえません。裏があると思ったほうがいいでしょう。

消費者金融、街金も多くは合法的な営業をしています。ムダに怖がることはありません。しかし、無目的にダラダラ借りていたら生活に支障をきたす可能性もあります。何のために借りるのかをはっきりさせ、明確な返済計画をたててから借りるようにしましょう。

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